2024.06.27 楽天が「プラチナバンド」サービス開始 昨年10月に総務省が割り当て
プラチナバンド展開のスケジュール(楽天グループ決算資料より)
楽天モバイルは27日、総務省から認定を受けた「プラチナバンド」と呼ばれる700メガヘルツ帯の商用サービスを同日から開始したと発表した。
楽天グループは2020年に携帯電話事業に本格参入。昨年10月、総務省から700メガヘルツ帯の周波数帯の割り当てを受け、総額544億円を追加投資して基地局整備などを進めてきた。
24年12月期第1四半期は最終損失が423億円の赤字となったが、プラチナバンドを赤字の要因となっている携帯電話事業の反転攻勢に向けた起爆剤と位置付ける。26年度に単年度で黒字化を目指している。
プラチナバンドの商用化に向けては、1.7ギガヘルツ帯の完全仮想化モバイルネットワークを全国で構築してきた知見を生かして基地局整備を進め、4月30日に試験電波を発射するなど本格運用に向けて準備してきた。
楽天モバイルは「今後、残されたカバレッジホールを優先し、自社基地局によるプラチナバンドの展開を順次拡大していく」としている。
商用サービス開始を記念し、公式Xアカウントに投稿した利用者を対象に、抽選で77人に7777ポイントを贈呈するキャンペーンを実施する。
プラチナバンドは屋内や地下でも届きやすい一方、テレビ放送などに使われる電波との干渉を避けるため、これまで使われていなかった。