2024.07.24 【TECHNO-FRONTIER特集】ルビコン 「VXT」シリーズなど最新コンデンサーを披露

「VXT」シリーズ

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 ルビコンは、TECHNO-FRONTIERの「電源システム展」に出展し、コンデンサーの最新製品ラインアップを紹介する。

 アルミ電解コンデンサーは、電源装置に欠かせない一次側入力用のスナップインタイプのラインアップをアップデートした。105度3000時間「MXT」シリーズに定格電圧475Vdc品を追加。105度5000時間「VXT」シリーズには定格電圧475Vdc、500Vdc品を追加。共に従来シリーズを小型化し、電源機器の小型化に貢献する。

 また、従来のエッチド箔(はく)ではなく、さらに箔表面積を拡大可能なアルミ粉末積層箔を採用した「MXZ」シリーズをリリースした。「MXT」シリーズより約8%の高容量化を実現。高容量が特徴の同製品で、長期的な機器の出力電圧安定化が可能となり、高容量が求められるサーバー電源などの通信機器に最適だ。このほか、幅広い一次側のラインアップで顧客の要望に応える。

 薄膜高分子コンデンサー「PMLCAP」は高分子を同社独自の技術で多数積層した製品。極めて理想的に近い電気特性を有し、その性能から火星探査の地震計に採用された。従来は低電圧の面実装タイプのみだったが、500Vdc、900Vdc定格のケースタイプ「HPB」、カスタム対応可能な大容量タイプ「HPM」シリーズを新たに追加した。従来のフィルムコンデンサーを置き換えて小型化でき、電子機器の小型化に貢献する。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー「PZ-CAP」は、同社従来の非固体アルミ電解コンデンサーの開発、製造ノウハウを生かしながら、独自ポリマー技術で従来よりも高耐圧を可能とした。リード線/面実装を合わせたハイブリッドタイプ16シリーズに「PKV/PZK」シリーズを追加し、全18シリーズで顧客のニーズに対応する。