2024.10.18 生徒ら関心はAI、先端技術学ぶ場に CEATEC会場で聞く
盛況だった3日目の会場
18日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催していた先端技術の見本市「CEATEC」は、生徒の学びの場にもなった。開催3、4日目には、高校生や中学生が学校の校外学習として来場したり、研究分野に生かすために訪れたりする姿が多く見られた。
母親とともに千葉県流山市から初めて来場したという高校3年生(18)は、AI(人工知能)関連に興味があり、「大学でどんな研究をしたいか考えるために来た」と話した。AI関連の展示の数々を目の当たりにし、「近代的で、AIと生活が近くなってきていると感じた」と楽しんだ。
学校を対象に団体見学も受け付けているCEATECには、校外学習として来場する生徒の姿も多い。
校外学習の一環で来場した横浜市立中学校の3年生(14)は、今回が3回目。「ボールが浮いている展示があり、楽しそうだなと思った。知らないことがたくさんあり、見ていて楽しかった」と声を弾ませた。
一緒に回っていた同級生(15)も3回目の来場。「ヘルメットに機械を付けて体調管理ができる展示が印象的だった」と話し、工事現場で活用できる技術展示に興味を持った。「知らないことが多いので面白い。(身近な技術として)いつか自分たちのもとに来るのが楽しみ」と、新技術が社会に組み込まれるその日が待ち遠しい様子だった。
生徒を引率する教員(48)は、「生徒は、学校で研究に取り組む。その際のテーマを探してもらえればと思う。開発者や研究者と話をして欲しいと思い、連れて来た」と述べ、CEATECを先端技術の学びの場と位置付ける。2年前までは3年生だけがCEATECに来場していたが、「毎年行ったほうが良いと提案し、昨年から全学年が行くことになった」という。