横須賀三浦地区のパナソニックショップ（PS）14店が、10月の秋合展で初の試みを実践した。神奈川県警察本部の特殊詐欺被害防止セミナーを取り入れるとともに、タウンニュースやJ:COMなどで告知も実施。52世帯の新規客の来場につなげた。今後、来場世帯数を増やすために、開催時期の変更や周知方法、イベント内容の見直しも視野に、新たな試みを検討していく。

　今回の秋合展は、13、14日に横須賀商工会議所（神奈川県横須賀市）で開催。7400世帯に招待状を配布し、294世帯が来場した。事前売りも含めて、販売金額は約6159万円と好調だった。

　会場には、三浦半島フードトラック協会に加盟するキッチンカーが初日は3台、2日目は4台が出店。日産神奈川販売（横浜市神奈川区）が軽バンや、「リーフ」「アリア」「サクラ」の電気自動車（EV）を4車種展示。

　初の試みとして取り組んだ県警察本部特殊詐欺被害対策班による特殊詐欺被害防止セミナーは、1回40分の講演を1日3回行った。講演では、特殊詐欺の説明や県内の被害件数などを解説。詐欺の小芝居も実施し、聴講する来場客に注意喚起した。

　ジェイコム湘南・神奈川横須賀局が合展を26日から11月3日まで、J:COMチャンネルで放送し、認知拡大にも取り組む。合展開催前にもチャンネルでの告知やチラシ配布などでPRし、新規客の来場にもつながった。合展をきっかけに、各店の固定客になる可能性もある。

　YouDenハイランド（神奈川県横須賀市）社長で、横須賀三浦地区PS会の長谷和宏会長は「子どもを呼び込んだり、目玉となったりするイベントがあればよかった」と課題を語る。