2024.12.11 「半導体投資を全力でサポート」 石破首相が強調、半導体国際展にビデオメッセージ
キーノートパネルには業界のキーパーソンが登壇
半導体関連の国際展示会「セミコンジャパン2024」(主催=SEMIジャパン)が11日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。今年のテーマに「半導体の未来がここにある。」を掲げ、昨年の961社/団体を上回る1101社/団体が出展。2030年度までに半導体やAI(人工知能)に10兆円以上の公的支援の方針を示す石破茂首相もビデオメッセージを寄せた。
「半導体への投資を全力でサポートしたい。日本は半導体のグローバルサプライチェーンで中核的な役割を担っている」。開幕初日にビデオメッセージを寄せた石破首相は、半導体産業の強化に向けた政府の姿勢を改めて強調した。
セミコンジャパンは半導体産業の製造技術や装置、材料をはじめ、車やIoT機器などのスマートアプリケーションまでを網羅した国際的な展示会。半導体市場は30年までに1兆ドルに到達すると予測されているほか、経済安全保障の観点からも、次世代半導体の量産を目指すラピダスなど政府も継続的な支援を打ち出している。
SEMIプレジデント兼CEO(最高経営責任者)のアジット・マノチャ氏は「展示会場で業界の勢いを感じてほしい」と力を込める。
次世代の半導体設計と検証分野に特化したイベントを併催するなど新たな取り組みも進めている。開幕2日目の12日には、SEMIグローバルスタンダードサミットを初めて開催。次世代半導体生産のために、「スマートマニュファクチャリング」「パッケージング設計と材料」「環境サステナビリティ」の3つの分野横断的なテーマを軸に、3年後、7年後を見据えた業界標準化戦略が議論される。