2025.01.09 【電子部品総合特集】全国電子部品流通連合会 各地区協議会の25年取り組み 関東甲信越電子制御部品流通協議会(NEP)柳田佳克会長
柳田 会長
会員間の情報共有で協力し合う
2024年は機構部品はじめさまざまな部品が入手困難な状況は解消したが、過剰供給、在庫超過が続きバランスが良くなかった。
全般的には、IT製品関連が堅調の一方、自動車や産業機械などが伸び悩んだ。中長期ではデジタル化、脱炭素社会に向け創エネ、省エネ関連の開発や設備投資、人手不足からの省人化、自動化の機運は高い。AI(人工知能)関連投資が世界的に旺盛で国内でも半導体工場の建設ラッシュとなっている。25年もAI関連に加え、環境対応や自動化などの成長領域に注目する。
内需(関東甲信越)は景気けん引役不在の状況。自動車産業関連はホンダと日産の統合によっては部品メーカーやサプライヤーの統廃合が予想され、動向次第では地域の景気回復に時間がかかりそうだ。中東情勢やトランプ米大統領就任、財政規律弛緩などのリスク要因にどれだけ左右されるかも鍵となる。引き続き省人化、自動化の設備投資やカーボンニュートラルに向けた開発は続くと思う。
NEP会は24年7月に賛助会員のパナソニックIMSの助力で、東京ビッグサイト周辺のパナソニックセンター東京で第43回定期総会を開催。また、体験型展示場でパナソニックの「理想の社会の実現を目指して」の取り組みの見学会を実施し14社14人が参加した。
25年6月に第44回通常総会と懇親会を開催予定。Webでの講演会も予定している。NEP会会員数は12社5賛助会員の17社で、引き続き会員拡大に向け活動する。会員間で情報を共有し、情報を発信していけるよう協力し合い、有意義な会でいられるよう取り組む。