2025.05.03 【大阪・関西万博の“戦略的”歩き方㊤】数量限定の専用機器に注意、AIアプリが攻略のカギ
ノモの国では水晶のデバイスを用意
開幕して3週間が過ぎた大阪・関西万博。関心の高まりとともに来場者は日々増えており、後半戦に突入したゴールデンウィーク(GW)も多くの人でにぎわっている。半面、各パビリオンに来館するための抽選や予約の獲得は難しくなっている。電機業界からもさまざまな企業がパビリオンやブースなどを出展しているが、万博体験を高めるためにも、優先順位を付けて巡ることがポイントになる。
事前抽選・予約に注意
万博チケットの購入前に必要になるのが「万博ID登録」。このIDから来場日時の予約のほか、パビリオン入館の抽選、予約ができるので早めに登録しておきたい。
パビリオンへの来館方法は①事前の抽選・予約のみ②予約不要で先着順・自由入場③抽選・予約または先着入館――の3つが基本。事前の抽選、予約は国内パビリオンや民間パビリオンで採用されている傾向が強く、入館には注意が必要だ。
数に限りある専用機器
民間パビリオンではパナソニックグループ「ノモの国」や電力館、住友館などがある。これらの館では来館者にデバイスを貸し出す。ノモの国では無線タグを搭載した結晶、電力館では光るタマゴ型デバイス、住友館では来場者に語りかけるランタンなどを用意している。
注意が必要なのは、デバイスの数に限りがあるため、展示を体感したければ、優先順位を上げて予約を取る必要があることだ。住友館は事前予約だけでなく、先着入館枠もあるが、人気が高く、入館制限が発生することもある。
シグネチャーパビリオンの「Better Co-Being」では、館内を巡るツールとして村田製作所の3Dハプティクスなどを搭載した「ふしぎな石ころ」を用意している。このデバイスも数が限られている。
一方、三菱未来館や、KDDIや日立製作所などが入る未来の都市、ミネベアミツミがブースを構えるパソナグループのパビリオンなどは基本的に自由観覧が中心。パソナでは先着入館も可能で、並ぶ余裕があればお勧めだ。
使うと便利なAIアプリ
広い場内を効率的に回るのに役立つのが、AR(拡張現実)技術を使ってルート案内などを行うアプリ「EXPO2025 Personal Agent」だ。ダウンロードは無料。NTTなどが提供している。
ルート案内は、スマートフォンのカメラに映る現地の風景に矢印を重ね合わせることで、進む道が直感的にわかるようになっている。トイレやレストランなどエリアごとの混雑状況の確認や、AI(人工知能)が興味に合わせてモデルコースやお勧めのパビリオン、イベントを紹介する機能も搭載している。