2025.07.17 KDDIグループ2社が合併、ラックとKDDIデジタルセキュリティ 10月1日付
サイバーセキュリティー大手ラックとKDDIデジタルセキュリティは17日、10月1日付で合併すると発表した。KDDIデジタルセキュリティはラックに吸収され、合併後は「ラック」ブランドのもとで体制を再編。両社のノウハウを融合し、サービスの高度化と競争力の強化を図る。
ラックは1995年に日本初の情報セキュリティーサービスを開始し、国内最大級のセキュリティー監視センター「JSOC」や「サイバー救急センター」を運営。2025年1月には、TOB(株式公開買付け)を経てKDDIの完全子会社となった。
一方、KDDIデジタルセキュリティは18年2月にラックとKDDIの合弁で設立。通信キャリアであるKDDIのセキュリティーの知見とラックの技術力を組み合わせ、大企業向けに運用監視やインシデント対応などのサービスを提供してきた。
合併により、両社が培ってきた運用監視やグローバル対応の体制、セキュリティーインシデントへの即応力などを統合。24時間365日の監視体制を強化するほか、多言語によるサポートや海外展開の支援にも注力する。
特に、AI(人工知能)やクラウド、テレワークといったDX(デジタルトランスフォーメーション)時代のニーズに応えるソリューション提案力を高め、中長期的な事業成長を目指すとしている。新生ラックは約500人体制になる見込み。