2025.07.23 【TECHNO-FRONTIER特集】ルビコン コンデンサー新製品ラインアップ

PKV/PZKシリーズ

 ルビコンは「電源システム展」に出展し、コンデンサーの最新製品ラインアップを提案する。

 大量のデータやリクエストを効率良く高速に処理するAIサーバーなどの通信機器の電源は、電力消費増大を背景に、一次側のコンデンサーには、より高容量、高電圧のアルミ電解コンデンサーが求められている。

 同社は、アルミ粉末積層箔(はく)を採用した「MXZ」シリーズをラインアップに加え、450Vdcで2510μFの高容量を基板自立型で実現した。SW電源二次側にも平滑用リード線形「ZLH」シリーズの後継の「ZLR」シリーズを、より高容量、高リプル電流、低インピーダンス化してリリースしている。

 導電性高分子アルミ固体電解コンデンサー(ハイブリッドタイプ)「PZ-CAP」は、従来のアルミ電解コンデンサーの開発、製造ノウハウを生かしながら、独自のポリマー技術で安定した温度特性と寿命特性を実現。高信頼性のPシリーズとコスト重視のCシリーズをそろえている。

 さらに、ハイブリッドタイプの「PKV/PZKシリーズ」の高耐圧、高容量品を拡充した。AIサーバーや車載機器、産業機器などにおいて、両シリーズの適用範囲が広がった。

 薄膜高分子積層コンデンサー「High Voltage PMLCAP」は、従来のPMLCAPの特長を兼ね備えながら、高耐圧化を実現したポリマー(高分子)コンデンサー。高圧回路に最適な部品で、500Vdc、900Vdc定格のケースタイプ「HPB」シリーズに加え、カスタムで大容量品の対応も可能だ。

 カスタムスイッチング電源は、車載DC-DCコンバーターやサーバーで、省電力化や発熱の抑制、限られた実装スペースへの対応など、小型化・高効率化・軽量化が重要な課題となっているため、新しい回路技術を採用し、小型で高効率の電源を開発した(参考仕様=55V/20A、1100W、サイズ150×120×48ミリメートル)。