2025.07.28 日東電工の4~6月連結 営業利益16%減
日東電工の2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.3%減の2461億9200万円、営業利益同15.9%減の426億4500万円、四半期純利益同13.4%減の313億300万円だった。売上高は自動車、IT機器などで追加関税実施前の前倒し生産が見られるものの減少。営業利益は為替の影響がマイナス68億円だった。
インダストリアルテープは、エレキでハイエンドスマートフォン向け組み立て用部材がバッテリー固定用電気剥離テープの採用モデルが拡大。自動車業界向けは日系メーカーの生産台数の減少を受けた。
オプトロニクスは、情報機能材料がハイエンドパソコンやタブレット端末の前倒し生産により光学フィルムの需要が増加。LCDスマートフォン向け光学フィルムは戦略的撤退で減少。回路材料ではCISがデータセンター向け高容量HDDの需要が増加した。
ヒューマンライフは、メンブレンで排水規制強化に伴う関連製品の需要がインドや中国で増加した。
上期の連結業績予想は米国関税実施への対応で前倒しの動きから前回発表の予想を売上高、利益ともに上方修正。一方、通期の予想は据え置いた。