2025.07.31 アルプスアルパインの4~6月連結 増収・営業利益3倍

 アルプスアルパインの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比2.3%増の2389億2000万円、営業利益同204.3%増の37億2600万円、経常利益同73.5%減の12億7000万円、当期純損益は28億2100万円の赤字となった。

 民生・モバイル市場向けコンポーネントの販売増などにより、売上高は1Qとして過去最高となった。営業利益は、増収効果に加え、モビリティ事業における構造改革進展などにより増益となったが、経常利益は為替差損計上などが響き減益となった。4月30日の本決算発表時点では追加関税の影響などを織り込み慎重な予想を立てていたが、車載やモバイル市場向け製品が想定より堅調に推移する見込みのため、上期の業績予想を上方修正した。「米追加関税が1Qの営業利益に与えるマイナス影響について、当初は25億円程度を想定していたが、実際は約10億円だった」(同社)。

 セグメント別売上高は、コンポーネント事業は前年同期比14.8%増の829億円、センサー・コミュニケーション事業はキーレスエントリー製品の減少などにより同4.1%減の198億円、モビリティ事業は同3.3%減の1314億円。

 同社は上期の業績予想を修正し、売上高および各利益予想をそれぞれ増額した。修正後の上期業績予想は、売上高4980億円(従来予想=4580億円)、営業利益121億円(同40億円)、経常利益90億円(同45億円)、純利益20億円(同10億円)。下期予想は従来予想を据え置いたが、上期の修正分を反映し、通期業績予想も増額修正した。