2025.08.05 ソフトバンクの4~6月連結 ファイナンス事業が大幅伸長

 ソフトバンクの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比8.0%増の1兆6586億円、営業利益が同4.3%減の2907億円、純利益が同10.6%減の1453億円となった。

 主力の携帯電話を含むコンシューマ事業は同5%増収。スマートフォンの累計契約数が同105万件増の3195万件となり、安定した成長を示した。

 エンタープライズ事業はクラウドやセキュリティーなどソリューションサービスが好調に推移し営業利益は同18%増と大きく伸長。三井住友カードとの包括業務提携に合意し、AI(人工知能)オペレーターの開発・導入を支援する。

 LINE・ヤフー事業を含むメディア・EC事業は同2%増収。ファイナンス事業はPayPayの黒字化で同23%の増収、137%の営業増益と大幅に伸長した。ディストリビューション事業も増収増益を確保した。

 宮川潤一社長は「ファイナンス事業の営業利益が倍増した」と述べ、PayPay銀行の成長に向けた取り組みを加速させる方針。

 通期業績予想は据え置いた。