2025.08.06 ダイヘン、中国CATLらと定置用蓄電池の供給契約 3年で1GWh調達へ

左からダイヘンの服部事業部長、CATLの朱執行副社長、VOLT販売の金山社長

 変圧器のダイヘン、蓄電池で世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)、CATLの国内総代理店VOLT販売(東京都中央区)の3社は、最近需要が急増している定置用蓄電池の供給契約を結んだ。ダイヘンの服部将之EMS事業部長、CATLの朱威執行副社長、VOLT販売の金山大地社長が6日、大阪市内のホテルで調印した。

 契約の内容はCATLが製造する電池をVOLT販売が輸入、保管、配送する。ダイヘンが定置用蓄電池システムにCATLの電池を組み込むほか、システムの基幹部分となるパワーコンディショナーの製造とシステムインテグレーションを担当して顧客に納入する。

 ダイヘンはCATLの蓄電池を25年から27年までの3年間で合計1000MWh(1GWh)の調達が契約に含まれている。25年度の調達量は8月6日が契約発効日のため、300MWh。

 脱炭素社会の実現に向け太陽光発電の利用が拡大している。このため系統用蓄電池は各種補助金の支援強化により都市部を中心に導入が増えている。ダイヘンでこうした追い風を受け「自社のEMS(エネルギー管理システム)事業では25年度高圧系統用知電池案件で30件以上の受注と、EMS事業で売上高100億円を見込んでいる」(服部事業部長)。