2025.08.06 タムラ製作所の4~6月連結 売上高18%増

 タムラ製作所の2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比18.1%増の288億7200万円、営業利益同7.8%増の11億7800万円、純利益同68.1%減の2億4600万円で、為替差損が影響した。

 電子部品関連事業の売上高は同22.4%増の197億8300万円、セグメント利益は同30.3%増の8億6800万円。大型トランス・リアクターは人工知能(AI)に関連し米国のデータセンター用電源分配ユニット(PDU)、無停電電源装置(UPS)向けが堅調。エアコン用リアクターは主要顧客で在庫調整局面からの回復傾向が続いた。モジュール製品は太陽光など再生可能エネルギー市場で安定的需要があった。電動工具向けチャージャーは足元の需要に一服感。産業機械向けトランス・リアクターは国内外製造業が設備投資に慎重で需要は低かった。

 電子化学実装関連事業の売上高は同14.6%増の87億8800万円、セグメント利益は同12.9%増の7億6100万円。電子化学事業は車載用ソルダーペーストが堅調。スマートフォン向けフレキシブル基板用ソルダーレジストは季節性の需要変化が影響したが底堅かった。実装装置事業は国内外で顧客の設備投資需要が回復しなかった。

 情報機器関連事業の売上高は同50.8%減の3億1200万円、セグメント損失は2億9200万円と赤字幅を広げた。放送業界は厳しい設備投資環境が続く。

 通期連結業績予想は据え置いた。