2025.08.07 日本電計の4~6月連結 11%増収・91%減益

 日本電計の2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比11.0%増の242億9300万円、営業利益が同30.4%減の3億3100万円、経常利益が同58.2%減の2億5200万円、純利益が同90.8%減の3500万円となった。

 自動車関係の設備・開発投資、防衛予算の増加に伴う関連投資などの成長分野をカバーし、受注は堅調に推移した。積極的に人的資本投資を行い販売管理費は増加。前年同期は為替差益1億1500万円を計上していたが、円高に伴い今期は為替差損5800万円を計上した。

 セグメント別の売上高(セグメント間の内部取引含む)は、国内が同10.4%増の194億3300万円。電子計測器、電源機器などの業界では、設備投資、成長分野への研究開発投資が底堅く推移した。

 中国は同24.3%増の40億8000万円。販売子会社の電計貿易(上海)有限公司は受注強化により底堅い収益を確保した。

 その他地域は同5.0%増の21億9400万円。インドネシア・フィリピンなどで収益が底堅く推移。インドは収益が回復傾向にある。

 連結業績予想に変更はなく、第2四半期・通期でも増収を見込む。