2025.08.07 日本トムソンの4~6月連結 営業利益3.4倍

 日本トムソンの2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比14・9%増の149億3800万円、営業利益同243・9%増の7億3100万円、経常利益は同19・3%減の7億6800万円、純利益は7億1000万円(前年同期は1億7600万円の損失)となった。

 国内市場を見ると、実装機や半導体製造装置などのエレクトロニクス関連機器向けや工作機械向けなどの需要が増加し、売上高は増加した。海外では欧州地域で需要が減速したことや為替の影響で売上高は減少したものの、北米地域では医療機器などの一般産業向けの受注が順調に推移。中国では景気刺激策による内需の回復や大口案件が寄与した。シンガポールやインド、韓国でも需要の増加が見られ、売上高は増加した。

 今四半期の針状ころ軸受と直動案内機器の生産高は、同4・0%増の119億円、軸受と諸機械部品の受注高は、同9・2%増の152億400万円となった。

 連結業績予想に関しては、米国の関税政策による影響など不透明な状況が続くことから、現時点での変更はない。