2025.08.08 JDIの4~6月連結 42%減収・赤字拡大

 ジャパンディスプレイ(JDI)の2026年3月期第1四半期(25年4~6月)連結決算は、売上高が前年同期比42.0%減の324億4300万円、営業損益は91億5400万円の赤字、純損益は202億5600万円の赤字。それぞれ赤字幅が拡大した。支払利息、為替差損、茂原工場(千葉県茂原市)の生産終了決定や希望退職者募集に伴う事業構造改善費用の計上が影響した。

 民生・産業機器は同71.8%減の62億7800万円、従来の「スマートウォッチ・VR等」「液晶スマートフォン」に区分していた売り上げを統合したもの。デジタルカメラなど民生機器用ディスプレー、医療用モニターなど産業用ディスプレー、センサー、特許収入などを含む。主に液晶スマホ向けディスプレーの戦略的縮小と、茂原工場の生産終了に向けたスマートウオッチ用有機ELディスプレーの出荷減少が影響した。

 車載は同22.2%減の261億6400万円。計器クラスターやヘッドアップディスプレーなどの自動車用ディスプレーを含む。主に3月の鳥取工場(鳥取市)の生産終了による出荷減少、低採算品からの撤退が影響した。

 同社は通期予想を公表していない。27年3月期からの連結営業利益の黒字化を目指す。