2025.08.08 楽天グループの1~6月連結 赤字拡大も売上高過去最高

 楽天グループの2025年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、最終損益は1244億円の赤字だった。759億円の赤字だった前年同期より赤字幅が拡大した。一方、売上高は前年同期比10.3%増の1兆1590億円で第2四半期として過去最高となった。

 モバイル事業の売上高は同14.4%増の2228億円と伸長したが、883億円の営業赤字を計上。ただ赤字幅は前年同期より311億円縮小した。

 楽天は20年4月、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く4番目の事業者としてモバイル事業に参入。基地局建設やネットワーク整備などの先行投資が重荷となり、モバイル事業がグループ全体の財務を圧迫してきた。一方で、携帯電話の契約回線数は7月に900万回線を突破。三木谷浩史会長兼社長は「1000万回線突破を目標に引き続き契約拡大と解約率低下に注力していく」と話した。

 インターネットサービス事業は、ネット通販「楽天市場」のマーケティング効率の改善などで売上高は同6.9%増、営業利益は同4%増となった。フィンテック事業はクレジットカードや銀行、証券が順調に伸び15.2%増収、16.8%増益と2桁成長が続いている。