2025.08.30 パナソニック、ヒートポンプ式暖房機増産へ チェコで新棟稼働、4倍以上に拡張可能

新棟外観(同社提供)

チェコ工場への期待を述べるPHVACCZの水田社長チェコ工場への期待を述べるPHVACCZの水田社長

フィアラ首相(左)と片山社長が記念植樹フィアラ首相(左)と片山社長が記念植樹

 パナソニック空質空調社の傘下にあるパナソニックHVACチェコ(PHVACCZ)は29日(現地時間)、チェコ・プルゼニ市にあるチェコ工場の新棟を稼働したと発表した。新棟によりヒートポンプ式温水給湯暖房機(エア・トゥ・ウォーター、A2W)の生産を拡大する。

 A2Wは大気中の熱を利用して温水をつくり、建物に循環させて暖房する空調システム。化石燃料を用いた暖房機器に比べて二酸化炭素(CO²)排出量を抑えることが可能で、環境への負荷が少ないことから欧州で普及が進む。

 チェコ工場の生産品はA2Wのみ。2024年にはR&D(研究開発)部門を設立するなど、開発・生産を担う主要拠点だ。年間生産能力は現在、室内外機ユニットで15万台となる。

 新棟の延床面積は10万2000平方メートル。新棟完成により当初計画を約20%上回る最大約70万台まで拡張できる体制が整った。R&D部門も拡大していく方針だ。さらに28年までに部品加工工程で100%の無人化を、部品組付工程では現状比で約2倍の自動化率を目指す。

 同日のオープニングセレモニーで、PHVACCZの水田鉄昌社長は「このセレモニーは新たな始まりを記すもの。当社はさらなる価値を生み出し、信頼を築き続けたい」と抱負を述べた。チェコのペトロ・フィアラ首相や空質空調社の片山栄一社長はセレモニーで期待を表明し、記念の植樹も行った。