2025.09.01 九州工業大らの学生チーム、ロボット競技世界大会を連覇

二連覇を達成した表彰式の様子

ゲストを空席に案内するHSRゲストを空席に案内するHSR

顧客から注文を聞き取るHSR顧客から注文を聞き取るHSR

 九州工業大学大学院生命体工学研究科と北九州市立大学の学生が結成しているロボット開発チーム「Hibikino-Musashi@Home」が、ブラジル・サルヴァドールで7月に開催された「RoboCup 2025」の@Homeリーグの標準機部門(DSPL)で優勝した。昨年に続く2年連続で、同部門で通算4勝目。

 RoboCupは自律移動型ロボットによる競技会。@Homeリーグは、キッチンやリビングなど日常生活の場で、人間の生活を支援するロボットの開発が目標だ。競技では、物をつかんで戸棚にしまったり、空席にゲストを案内して注文を聞いたりする動作を行う。

 Hibikino-Musashi@Homeはトヨタ自動車製の生活支援ロボット「HSR」を使用するDSPLに出場。5月に滋賀ダイハツアリーナ(滋賀県大津市)で開催されたRoboCup JapanOpenでは、同部門で惜しくも2位だったが、システムの安定性や頑健性の向上に取り組み、世界大会での連覇につなげることができた。