2025.09.03 【JASIS 2025特集】リガク 「Lab to Fab」構想で研究から品質管理まで包括
高分子構造評価X線回折システム「DicifferX」
リガクは、ブランドメッセージ「視るチカラで、世界を変える」を体現する「〝一歩先〟を体感する、リガクのイノベーション」をテーマに出展する。ブースは研究開発から量産・品質管理までを包括する「Lab to Fab」構想に基づき、電池、電子デバイス、医薬品といった産業分野ごとにゾーニングし、来場者が課題解決の糸口を直感的に見つけられる設計を施した。
今年は多数の新製品を初出展する。高分子構造評価X線回折システム「DicifferX WAXS Edition」は、フィルムや繊維、油脂、機能性薄膜など多様な高分子材料に対応し、分子配向や結晶構造といった物性を左右する情報を非破壊で解析する。広い可動域を備えた試料ステージや温湿度制御可能なアクセサリーにより、大型試料や液体試料にも柔軟に対応できる。
電子デバイス分野においては、歩留まり改善や故障解析に関するソリューションとして、微小部分析用蛍光X線分析装置「Qualana」を紹介。電池分野では、全固体電池量産に向けた品質管理を強化する「自動X線回折装置対応気密試料ホルダー」などを披露する。
医薬品領域では、抗体・バイオ医薬への応用が期待される新技術「電子密度トポグラフィー」を紹介し、ライフサイエンス分野にも独自の価値を示す。さらに、高機能・複合材料開発に適した熱分析装置「STAvesta」も実機展示する。
出展社セミナーでは、最新のX線発光分光法の紹介、ブース内にセミナーコーナーや分析相談コーナー、保守・メンテナンスコーナーを設け、分析専門家から初級ユーザーまで幅広く対応する。来場者に〝未来の分析現場〟を具体的に想起させる工夫を凝らした。