2025.09.09 台中市政府経済発展局が九州を訪問
公益財団法人くまもと産業支援財団を訪問した台中市の代表団
スタートアップ、半導体や観光分野、相互協力で発展推進
台湾台中市政府の経済発展局の局長である張峯源氏は、9月1日に代表団を率いて九州を訪問し、福岡市、熊本県および宮崎県ならびに関連機関を相次いで表敬訪問した。日本側は交流の中で各地域の発展経験を共有し、スタートアップ、半導体分野、観光などの面で、双方向の協力を通じてより大きな相乗効果を生み出すことへの期待を示した。
福岡市の経済観光文化局 創業推進部 グローバル創業推進課 課長の水野壮人氏、また、一般財団法人 福岡コンベンションセンター参与官の末武敏明氏は会談の中で、福岡市がスタートアップ産業および国際MICE経済の推進に力を入れており、産業チェーン拡大や展示会協力において台中市と高い親和性があると述べた。これに対し張局長は、今後の産業発展にとって重要な参考になるとし、今後両市が展示会やスタートアップ分野でより緊密な協力を築くことを期待していると述べた。
熊本県商工労働部 産業支援課 主幹の農崎仁志氏は、熊本県が10年の発展方針に基づき、半導体クラスターの構築に全力を挙げていることを強調した。また、精密機械や半導体産業を発展させている台中市とは高い関連性があり、産業チェーンの統合や人材育成において多くの協力の余地があるとし、今後より具体的な協力メカニズムを構築したいと述べた。
宮崎県の佐藤弘之副知事は、昨年台中市と姉妹都市を締結して以来、双方の交流がますます緊密になっていると述べた。さらに、宮崎県森林林業協会と台中市木材商業同業公会が近く木材利用促進協定を締結する予定であり、これは持続可能な林業と産業協力の推進に資するものであると説明した。また、台中市政府経済発展局は、宮崎県の「宮崎季」と台中市の「ショッピングフェスティバル」との協働プロモーションを通じて、観光や農産物の共同プロモーションを進め、双方の経済発展をけん引したいとしている。
台中市は堅実な産業基盤と豊かなイノベーション力を有しており、今回の訪問、交流を通じて、日本側との友情を一層深めただけでなく、半導体、スタートアップ、木材、観光分野における継続的な協力の新たな契機を切り開いた。最後に張局長は、今後、長期的な相互訪問および協力プラットフォームを構築し、台日共栄の発展を推進していきたいと述べた。