2025.09.26 【関西エレクトロニクス産業特集】Beyond EXPO 環境 脱炭素/循環型社会の形成へ SDGs取り組み披露
パナソニックグループパビリオン「ノモの国」では建築部材の再利用・再資源化を徹底する
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした大阪・関西万博では、徹底した省エネ対策をはじめ、持続可能な博覧会運営に力が入っている。会期中はもとより、会期後にわたって「脱炭素社会の構築や循環型社会の形成」につながることを目指している。
各出展企業では、リサイクル素材の活用など資源の有効利用をはじめ、さまざまなSDGsにつながる取り組みを強化している。
象印マホービンでは、会場内にマイボトル洗浄機を10台設置し、来場者が持参したマイボトルを簡単に洗浄・除菌できるようにして、マイボトルの普及に力を入れている。
ダイキン工業では、暑さ対策の一環として「氷室」に着想を得た自然エネルギーを利用する環境にやさしい空調システムを搭載した休憩所「氷のクールスポット」を会場に設置し好評だ。
環境に優しい自然エネルギーを利用するサステナブルな空調システムとして「氷蓄熱空調」の技術を利用し、氷の冷輻射(ふくしゃ)を利用し、木陰に入った時のような涼しさを提供する。
各パビリオンで使われるユニホームもSDGsに配慮されている。三菱未来館では、閉幕後を見据え、一部を縫製すればエコバッグとして使用できるなど、アップサイクル、リフォームの推進に取り組む。
パナソニック ホールディングス(HD)は、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」で、万博閉幕後にパビリオン建築に使用しているリサイクル鉄や銅・ファサードフレーム・外構の舗装ブロックをはじめとする建築部材の再利用・再資源化を徹底する。さらに廃棄物の最小化を図ることで、博覧会協会の目標を上回る、建築物における99%以上のリユース・リサイクル率、および廃棄率1%未満を実現する。
「パナソニックグループとして持続可能な未来社会に貢献していく」とパナソニックHD小川理子執行役員/「ノモの国」館長は話す。