2025.09.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大屋根リングの一部を残置 北東200メートル部分をモニュメントに 大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会

大屋根リングは一部を保存

 大阪・関西万博のシンボルとなっている1周2キロメートルの大屋根リングは、博覧会協会・経済界・行政で構成される「大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会」において、一部を残置することが決まった。リングの北東部分200メートルを残し、モニュメントとして活用する計画。周辺は公園・緑地として整備する予定だ。

 リングは2023年6月に木組み部分の組み立てを開始し、24年8月に全周がつながった。「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す大阪・関西万博の象徴的な存在だ。建材は国産木材7割(スギ、ヒノキ)、外国産木材3割(オウシュウアカマツ)。日本の神社仏閣などの建築に用いられてきた伝統的な貫(ぬき)接合に、現代の工法を加えて建築され、釘は使われていない。

 リングの全周は約2025メートル。高さは約12メートル、外側は約20メートル。

 3月4日に世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定された。建築面積が6万1035.55平方メートルに上ることから、世界最大の木造建築物との認定を受けた。