2025.09.30 【業務用無線特集】アイコム AIインカムアプリの提供開始

ICOM CONNECTの画面

 アイコムは7月4日から、AIインカムアプリ「ICOM CONNECT」のサービス提供を開始した。アプリ上から通話、複数人への一斉連絡が可能で会話の文字起こし機能や合成音声による同時通訳機能など多様な機能を備えた。公共インフラ業や介護・警備業といった幅広い業種に提案する。

 新製品は、Android、iOSのスマートフォンに対応。同アプリ間で通話ができ、トランシーバーのように複数人への一斉連絡が可能。アプリは、インストールした上で法人契約することで使用できる。

 注目機能は会話時の文字起こし機能。通信内容をリアルタイムで録音し、チャット形式で文字起こしができる。聞き漏れ防止や確認作業の効率化につなげる。報告や業務引き継ぎのメモなどにも活用することに最適。テキスト入力による音声発信、音声メモを自動で整理・要約する機能も搭載した。

 IP510Hなど同社製IPトランシーバーとの通信もでき、あらかじめアプリとIPトランシーバーの利用者をトークグループにメンバー登録しておけば、アプリからワンプッシュで一斉通信ができる。製品を組み合わせることで、さまざまなシーンや業種に合わせた、拡張性の高い通話システムを構築。連絡業務をサポートする。

 合成音声による23言語の同時通訳機能も採用した。リアルタイムで画面上に翻訳。英語、中国語だけでなく、ベトナム語などにも対応しており、工場や宿泊施設など海外スタッフが在籍する職場で活躍する。

 チャット画面をタップすることで文字を読み上げることもでき、業務連絡の聞き逃しもカバーする。

 8月に出展した「第4回 店舗・EC DXPO東京」では小売り、流通事業者から反応が良かったという。10月8日から3日間開催される国際福祉機器展(東京ビッグサイト〈東京都江東区〉)にも出展。同製品をメインにアピールする。