2025.10.15 エヌビディア、デスクトップ型スパコン「DGX Spark」出荷
DGX Spark(右)
米エヌビディアは13日(現地時間)、デスクトップサイズのAI(人工知能)開発用スーパーコンピューター「DGX Spark」の出荷開始を発表した。クラウドにアクセスすることなくAI開発ができる。
DGX Sparkは3月に発表されており、今回出荷に至った。最大2000億のパラメーターを持つAIモデルの推論を実行し、最大700億パラメーターのモデルをローカルで再学習できる。プロセッサーには「GB10 Grace Blackwell Superchip」と、同社の最新世代アーキテクチャー「Blackwell」を採用。チップ間通信には同社のインターコネクト技術「NVLink」を使い、高速通信を実現。128GBのメモリーを備える。 エヌビディアのソフトウエアスタックもあらかじめインストールされている。
オフィスに導入できるサイズでスパコンレベルのAI開発を行える。
同社のジェンスン・フアンCEOは、2016年に開発した「DGX-1」を米オープンAIに納入し、ChatGPT開発の火付け役になったことを振り返った上で、「DGX Sparkによって、その使命に立ち返る。あらゆる開発者にAIコンピューターを提供し、次なるブレークスルーの波を起こす」と意気込んでいる。
出荷を記念し同日、フアンCEOは実業家のイーロン・マスク氏に最初のユニットの一つを手渡したという。







