2025.10.22 TAITRONICS開幕、台湾に各国の先端技術集結 海外スタートアップ参加のイベント初実施
初日から多くの来場者でにぎわうTAITRONICS
台湾の電子機器メーカーが一堂に集う展示会「TAITRONICS(タイトロニクス、台北国際エレクトロニクス見本市)」と「AIoT台湾(台湾国際AIoT見本市)」が22日、台北市の台北南港展覧館で開幕した。台湾を代表する電機・電子部品メーカーや情報通信関連企業など250社が460ブースを構え、最新技術を披露した。新たな取り組みとして海外のスタートアップが参加する「ビッグバン スタートアップ デモデー&サロン」やネットワーキングイベントも開催。初日から国内外からの多くの来場者が訪れ、にぎわいを見せた。会期は24日まで。
展示会の主催は、台湾の対外貿易・投資などの促進を支援する公的貿易振興機関である中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)と台湾区電機電子工業同業公会(TEEMA)。「台湾回路基板産業国際展示会(TPCAショー台北)」も併催されている。
両展示会の統一テーマは「AInnovation Now」。主要トピックとして、AI(人工知能)とIoTを組み合わせたAIoTアプリケーション、ロボティクスとスマートオートメーション、スマート監視、スマートデータセンター、産業用IoT、組込みシステム、衛星通信の六つを用意した。
会場は、AIや次世代通信、再生可能エネルギーなど15のエリアに分かれている。新たに光学エレクトロニクスとディスプレー関連の技術を集めたパビリオンのほか、台湾経済部や日台交流会による展示も展開された。
TAITRAの黄志芳会長は「AIイノベーションは未来のことではなく、今まさに起きていること。台湾で分野をまたいで展示会をすることに意味がある」と力を込めた。
オープニングセレモニーに登壇したTEEMAの沈尚弘副理事長も「将来的に非常に重要となるスマートエネルギーやネットゼロにつながるアプリケーション、AIoTにフォーカスしている」とし、展示会を通して「台湾と海外の企業をつなげていけるよう努めている」と話した。
開幕初日の22日には、日本やアメリカなど海外のスタートアップ9社が登壇し、初のイベントとなるビッグバン スタートアップ デモデー&サロンも開催。台湾企業との連携や投資家とのマッチングを求め、自社の製品やソリューションをアピールした。
24日には、台湾と海外のメーカーとバイヤーが交流するネットワーキングイベントの開催が予定されている。
台湾経済部の江文若政務次長は「多くの国からスタートアップも参加されている。国際連携を推進し、社会実装に向けて取り組んでいければ」と期待感を示した。