2025.11.04 上新、4~9月期は売上高2000億円超 21年以降で初 阪神タイガース優勝セールに効果

 上新電機の2026年3月期第2四半期(4~9月)連結決算は、9月に実施したスポンサーである阪神タイガースのリーグ優勝セールの効果もあり、売上高が前年同期比9.6%増の2104億5200万円となり、21年度上期以降として初めて2000億円を超えた。売上高の82%を占める店頭販売は過去3番目となる1726億1800万円となった。営業利益は同16.3%増の21億3800万円、中間純利益は前期に投資有価証券の売却益を計上していたことから13.7%減の18億9400万円だった。

 商品別の売上高は、買い替え需要による携帯電話やパソコン(PC)、新商品発売によるゲーム・模型・玩具・楽器が2桁伸長となった。猛暑の影響でエアコンも好調だった。阪神タイガースリーグ優勝セールでもエアコンや冷蔵庫、洗濯機、PCなどが売れた。セールのタイミングを調整したことで、反動も少なかった。

 店舗展開では、マークイズ葛飾かなまち店(東京都葛飾区)など4店を出店、2店を閉店し、217店となった。

 26年3月期の連結業績予想に修正はない。

 高橋徹也社長は「上期は家電の商売が復活したが、総利益率を思ったほど上げることができなかった。粗利益率の段階では、前期を上回っているため、どれだけ総利益に結び付けていけるかという点を改善していきたい」と話した。