2025.11.13 ファイトロニクス、社内用EMS向け在庫管理システムを外販

ファイトロニクスのEMS 向け在庫管理システム「PhyPic」

 香川県高松市を拠点とするEMS(受託生産)企業のファイトロニクスは、社内で運用してきた「製造在庫管理システム」を改善し、このほど外販を開始した。

 同社は2012年に「製造在庫管理システム」を開発して社内運用を始めたが、製造手配数や扱うデータ量が増加していく中で、手書きやエクセル転記が長年の課題だったという。

 24年、リアルタイムに在庫が更新される機能がついた「システム3」を開発し、社内運用を開始。より正確な在庫管理が実現した。

 同社は、社内用のシステム3をグレードアップし、「PhyPic」として外販に乗り出した。製造の観点から、「製造手配から原価管理まで」をカバーし、引当シミュレーションにより在庫の未来予測と生産計画の精度が向上するシステムに変えた。操作性も改善され、初心者にも使い易いシステムになったという。

 同社は、社内で使用した結果、作業工数は従来の作業に対し、40~80%削減され、間接人員も5人削減されたと説明した。価格は、システム構成により異なる。営業部営業課の小川悠課長は「当面30セットの販売を計画している」と語っている。