2025.12.11 米QSの次世代固体電池生産ライン、来年2月稼働へ
シバ・シバラムCEO
米クアンタムスケープ(QuantumScape)は、カリフォルニア州サンノゼの本社工場で建設を進めていた次世代固体リチウム金属電池「QS‐5」の生産ラインへの主要設備の設置を完了させた。来年2月に完成式典を行う。
同社は、フォルクスワーゲン(VW)が20%弱出資するなど VWグループとの関係が強い。VWの米国電池子会社PowerCo(パワーコ)とも生産契約を結ぶほか、10月には村田製作所とQSの固体電池に使用されるセラミックセパレーターの量産化に向けた共同開発契約を結び、東京都中央区に日本法人、京都市にR&Dセンターを設置するなど、日本にも照準を定めて活動している。
サンノゼの本社工場に設置完了した最新鋭の電池生産ラインは、「Eagle Line(イーグルライン)」と呼ばれ、パイロット生産用としては高度に自動化されている。セパレーターのプロセス技術「Cobra」を使ったVW向けの「QSE-5」のサンプルは、10月に出荷済みという。
2月の稼働開始の式典には、顧客の代表や技術パートナー、政府関係者ら多数の来場者が参加する見込み。式典を2月に控え、シバ・シバラムCEOは「イーグルラインの完成は当社のスケールアップ戦略を推進していく上で、大きな弾みになる」と期待を寄せている。










