2025.12.19 米半導体大手マイクロン、ブロードコム 四半期業績が大幅増収 AI向け半導体需要増が追い風

 マイクロン・テクノロジーとブロードコムの米半導体大手2社の直近四半期の業績が、明らかになった。両社ともAI 向け半導体需要拡大の追い風を受け、四半期ベースで過去最高の売上高を確保した。

 マイクロンは9~11月が2026年度第1四半期、ブロードコムは8~10月が25年度第4四半期。

 マイクロンが17日発表した第1四半期業績は、売上高が前年同期比56.8%増の136億4300万ドル、営業利益は同282.2%増の61億3600万ドル、純利益が同280.2%増の52億4000万ドル。事業別売上高では、主力のクラウドメモリー事業が52億8400万ドル、コアデータセンター事業が23億7900万ドル、モバイルクライアント事業は42億5500万ドル、自動車・エンベデッド事業が17億2000万ドル。四つの事業がすべて増収となった。

 サンジェイ・メロートラCEOは「26年度を通じて各事業の安定を期待している」とコメント。第2四半期売上高見通しは、187億ドルに対し増減4億ドルを見込んでいるという。

 ブロードコムは、11日に第4四半期と通期業績を発表した。第4四半期売上高は、前年同期比28.1%増の180億1500万ドル。事業別では、半導体ソリューションが同34.5%増の110億7200万ドル、インフラ・ソフトウエアが同19.2%増の69億4300万ドル。設備投資額は2億3700万ドルを計上した。同社の通期売上高は前期比23.9%増の638億8700万ドルとなった。

 25年11月~26年1月期の同社第1四半期売上高は、191億ドルを見込む。