2026.01.12 【電子部品総合特集】立隆電子工業・呉志銘社長 自動車・AIが支えるレロンの成長基調 26年3月にタイの新工場正式稼働

 コンデンサーは、さまざまな分野の高度な技術実現に重要な役割を果たす必須電子部品の一つ。当社は、自動車分野の強さとAI(人工知能)の拡大に支えられ、2026年にかけて好調な見通しを維持し、2桁の成長率を予想している。自動車用電子機器が依然として主要なけん引役だが、AIサーバーからの需要が強力に成長の勢いを増しており、将来的にその売り上げシェアの拡大が続く。

 23年に売り上げが減少したが、24年は前年比17%の成長を達成。25年も前年比2桁成長の見込みで、26年もペースを維持する見通し。26年の売り上げ増加分の半分は自動車市場、半分はAI市場になる。

 今後3年間で、自動車とAI市場に匹敵する成長市場は見当たらない。自動車分野は実際の車の販売台数の増減にかかわらず技術や機能の強化に伴い、コンデンサーを含む電子部品の使用量は従来と比較して膨大になっている。同様にサーバーなどAI関連機器の技術やソリューションが成長するにつれ、コンデンサーなどの電子部品の需要が拡大すると予想される。

 ただ、電力供給の制約がAIの拡大をある程度制限する可能性があり、こうしたことも見極めていく必要がある。

 当社はコンデンサーの供給能力と柔軟性を強化し、納品信頼性を確保している。具体的にはSMDタイプコンデンサー、特にAIや自動車用途向けの高容量・高温対応品の生産能力を拡大中だ。

 26年3月にタイの新工場を正式稼働させる予定。これによりサプライチェーンの回復力強化と需要増への対応を図る。新工場はタイ・チョンブリ県アマタシティに立地し、2億6000万バーツ(約800万ドル)を投資した。タイ新工場での増産がさらなる収益と利益の成長をけん引すると期待している。また新工場は23年に操業開始した中国・蘇州工場(江蘇省蘇州市)を補完する役割も果たす。

 26年の販売戦略は、グローバルな生産体制の深化と戦略的パートナーシップの強化により、競争力を維持していく。同時に高利益率のニッチ製品への投資を拡大し、国際市場のニーズに応えるESG(環境・社会・ガバナンス)を考慮した投資活動や経営・事業活動と持続可能な経営を優先的に推進する方針だ。