2026.01.15 日本航空電子工業、USBタイプC準拠製品にリペア性 堅牢性に優れた製品バリエーションを追加

DX07シリーズレセプタクルコネクターコンプレッションタイプ

EUのESPRなどに対応

 日本航空電子工業は、USBタイプC準拠コネクター「DX07シリーズ」のバリエーションを拡充する。EU(欧州連合)の「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」とフランスの「Repairability Index(修理可能性スコア)」に対応した、リペア性、堅牢性を備えたコンプレッションタイプ(※)のレセプタクルコネクターを開発、販売開始した。

 持続可能な社会への移行が国際的な共通目標となる中、2024年7月にEUで施行されたESPRでは、製品の修理性・耐久性・再利用性・リサイクル性に関する設計要件が導入され、ICT機器を含むほぼ全ての物理的製品が規制対象となった。これにより、製品設計段階から環境負荷低減と循環型経済への対応が求められている。

 さらに、フランスではRepairability Indexが導入され、ノートパソコンなどの電子機器に対し、「技術文書の提供」「分解の容易さ」「工具の種類」「部品の入手性と価格」「製品固有の評価項目」の五つの基準に基づいて修理のしやすさを10点観点で評価し、消費者に情報提供することが義務付けられた。

 これらの制度に対応するため、同社はUSBタイプCレセプタクルコネクターに修理性を向上させたコンプレッションタイプを新たにラインアップした。従来、USBタイプCコネクターはメイン基板に直接SMT実装されており、コネクターの破損時は基板全体の交換が必要だったが、今回の新製品はコネクター単体での交換が可能な構造であるため、修理性を大幅に向上できる。

 高強度・高精度なMIM(メタルインジェクションモールド=金属射出成形)製シェル構造を採用し、堅牢性に優れるとともに、万が一破損した際もドライバー1本で容易に交換可能。電子機器のESPRとRepairability Index対応に寄与し、持続可能な製品づくりに貢献する。

 DX07シリーズコンプレッションタイプレセプタクルコネクターの特長は、金めっきパッドを配置した基板とのコンプレッション接続によりはんだ付け不要。特殊な工具を使わず容易に交換作業が可能。耐衝撃性と耐久性に優れたMIM製シェル構造。USBタイプC ケーブル&コネクター Specification Revision2.4準拠。USB4 Version2.0準拠(40Gbps×2)。USB PD EPR(最大240W=5A/48V)対応。プラグの表裏方向を気にせず挿抜可能なリバーシブル構造。

 適用市場は、ノートパソコン、モニター、ドッキングステーション、その他パソコン周辺機器。

 同社は、USBタイプCコネクターの規格検討段階から参画し、標準化に貢献してきた。現在、DX07シリーズとして、レセプタクルコネクター、プラグコネクター、ケーブルハーネスなど豊富なバリエーションを展開している。

 (※)コンプレッションタイプ ばね性を持ったコンタクトを基板上のパッドに押し当てることで基板上の回路との接続が可能な構造。はんだ付けが不要。