2026.01.22 【情報通信総合特集】日立ソリューションズ・森田英嗣取締役社長 サステナビリティー経営実践へ、自社ソリューションなどAI適用範囲拡大
森田取締役社長
持続可能な社会に貢献する「サステナビリティートランスフォーメーション(SX)」の推進を掲げ、デジタルによる新たな価値提供に取り組んでいる。2025年度からはサステナビリティー経営の実践を強化するとともに、デジタルサービスへのシフトを加速させている。
25年度上期は米関税政策などの影響で海外が低調だったが製造や自動車向けなどが好調に推移した。全体は前年並みで着地したが第2四半期は売り上げ、営業利益とも過去最高だった。AI(人工知能)の活用などデジタルサービス強化に向けた施策は進んできている。
これまで米ベンチャーキャピタルやスタートアップとの協業や、海外の先端商材をいち早く日本市場に投入するリエゾン(橋渡し)活動を推進してきた。この強みを生かしながら顧客の課題に寄り添い解決できる上流コンサルティングに力を入れている。25年4月にはコンサル推進組織を新設。分野ごとに知見の豊富なエバンジェリストと連携し顧客対応力を高めた。既に案件も出始めている。
新サービスを創出する枠組みも動き出した。サービスのアイデアを具体的な事業化まで支援する施策は現在5チームで活動。外部企業とも連携し当社発のサービスを実現したい。海外はマイクロソフトのERP「ダイナミクス」の事例が増えてきた。日系企業の海外拠点を含めたERP導入が順調に拡大し、マイクロソフトをはじめ市場からの評価も高まっている。
AI活用では「DX by AX toward SX」を掲げAX(AIトランスフォーメーション)の支援を始めている。AIは業務効率化だけでなく当社が提案するソリューションやリスク管理などに適用し成果が出てきている。生成AIの業務活用アイデアを募集した「AXチャレンジ100コンテスト」では1094件の応募があり104件の優良ユースケースを創出した。AIの活用が現場に着実に根付いてきていると感じている。
26年は日立製作所が推進している「One Hitachi」としてデジタルで支援できるよう産業や社会インフラの支援を手がける日立の事業部門との連携も加速する。OT(運用制御技術)領域と当社のデジタルの知見を組み合わせた価値創造をさらに進めていきたい。










