2026.07.01 SBSHDと東芝など、物流向け商用EV普及へ実証 中古電池で超急速充電

既存ディーゼルトラックを改造したEVトラック

 SBSホールディングス(HD)と東芝などは、物流分野での商用電気自動車(EV)の普及拡大に向けた実証実験を開始したと発表した。既存車両を電動化したEVトラックに中古電池を活用した充電システムなどを組み合わせて検証し、実用化を目指す。

 具体的には、既存のディーゼルトラックに電動化の改造を施したEVトラックに、中古電池を用いた定置型蓄電設備を組み合わせ、物流拠点内で超急速充電の運用について検証する。車両、充電、電力供給の各要素を一体化し、その有効性を確認する先進的な取り組みとなる。

 カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の要請が高まる中、電動車両の普及が進んでいる。一方、商用EVの物流分野への導入促進に向けては、長い充電時間に伴う車両稼働率の低下や、充電インフラを整備する際に必要なスペースの確保といった課題を抱えている。

 今回の実験はこうした課題を踏まえた取り組みで、SBSグループが東京都内に所有する物流拠点で実施。商用EVの開発などを手がけるDrive Electro Technology(DET、川崎市)とも連携する。

 DETは、改造したEVトラックに、急速充電を特長とする中古の東芝製リチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載した蓄電設備を組み合わせ、充電の運用面について検証。1台の充電器で複数台の車両を効率的に充電できるかを調べ、充電スペースの小型化や稼働率向上の可能性についても確かめる。

 3社は実験の結果を踏まえ、商用EVの普及に向けた統合モデルの実用化を目指し、取り組みを加速するとしている。