2026.07.14 村田製作所、UWBで高精度測位 工場・物流現場の位置管理支援 設置工数も削減

村田製作所が開発したUWB技術による高精度位置検知システム村田製作所が開発したUWB技術による高精度位置検知システム

 村田製作所は、UWB(Ultra Wide Band=超広帯域無線)技術を使った工場・物流現場向けの高精度位置検知システムを開発し、提供を始めた。工場や物流倉庫で働く作業者の動線管理や、物品の所在管理を支援する。

 工場や物流倉庫では、作業者の動線や物品の所在をデジタルで把握する位置検知技術への関心が高まっている。一方、工場内には金属製の設備や棚が多く、電波の反射や遮断が生じやすい。従来の位置検知手法では、安定した測位精度の確保が課題となっていた。

 位置検知システムを構成する受信機は、取り付け角度によって検知精度が変動する場合もある。設置場所や角度を細かく調整する必要があり、導入時の設計、設置作業の負担につながっていた。

 開発したシステムはUWB技術を採用し、無線モジュールの開発で培ったアンテナ設計のノウハウを活用した。UWBは、広い周波数帯域を持つ無線信号が送受信にかかる時間を精密に計測する。これにより、障害物が多い工場内でも安定した位置検知精度を確保する。

 専用アンテナを採用し、受信機の設置角度が検知精度に与える影響も抑えた。位置検知システムの導入に伴う設計、設置工数の削減にもつなげる。

 同社工場では100台を超える受信機を設置し、システムを実用稼働させている。作業者の動線把握や業務効率の改善に活用しているという。