2026.07.27 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】コアスタッフ・戸澤正紀社長 AI投資拡大背景に産機分野が好調 一貫サービス提供で顧客との連携強化

 コアスタッフはウェブ販売と従来型の営業を組み合わせたハイブリッド営業を強みとするエレクトロニクス商社。データ活用による最適なソリューション提案と幅広いサービス提供を通じ、ビジネス拡大に取り組んでいる。

 AI(人工知能)関連投資が活発化し、同社も半導体製造装置や測定器向けの販売が好調。FA、産業用ロボットなど、自動化ニーズを背景とする半導体・電子部品の需要も高まっており、AI投資拡大の効果は幅広い分野に波及している。

 戸澤正紀社長は「上期の売上高は前年比2桁成長。直近の出荷も倍増しており、出荷作業に追われている」と話す。同社は2024年8月に新物流倉庫「Zero Hub(ゼロハブ)」を稼働。自動倉庫システムを導入し、従来の物流倉庫に比べ3~5倍の効率向上を実現している。「繁忙期でも顧客への安定出荷を可能にした」(戸澤社長)と自信をのぞかせる。

 同社はこれまで多種多様な顧客ニーズに合わせ、サービス拡充を続けてきた。設計段階で量産を見越し最適な部品を提案する「せれくと」、試作段階で必要となるハーネスを1本から購入できる「はーねすわん」、試作基板を製造するEMS(Electronics Manufacturing Service)「あせんぶり」、EOL(End of Life)基板の再設計・改版を行う「りびるど」、EOL部品の代替調査「おきかえる」など多岐にわたる。

 こうしたサービス拡充により、製品の設計から試作、量産、終息まで、一貫したサービスを提供できる体制を構築した。戸澤社長は「これまで当社は、一連の製品サイクルの中で“線”でのサービスしか提供できていなかった。一貫したサービス提供により顧客も製品サイクルを“面”で捉えるようになり、顧客とより戦略的に関わることができるようになった」と話す。

 AIをけん引役とした半導体・電子部品の需要は今後も拡大が見込まれる。市場ではメモリー不足も起こっており、半導体・電子部品の調達難も懸念される。同社では各種部品の代替ニーズなどにも対応できるよう、取り扱い製品の拡大に取り組む。昨年には米アライアンスメモリーや米アドバンスドエナジーと正規代理店契約を締結。幅広い製品の在庫保有を強化し、多様な顧客ニーズに対応する。