2026.08.29 ミツミ電機、米クアルコムの最新チップ搭載のエッジAI端末をリリース エッジAIコンピューティングを加速

AI Edge Box(ITBー5111)のイメージ

 ミネベアミツミグループのミツミ電機は、米クアルコム社製の「Dragonwing IQー8275」プロセッサーを搭載したハイエンドエッジAI(人工知能)端末「ITBー5111」を開発し、今年12月からサンプル提供開始、2027年10月に販売開始すると発表した。

 同社は10年以上にわたり、クアルコムテクノロジーズと非スマートフォン・モバイルフォン分野における多くのODM(相手先ブランドによる設計・製造)製品開発を通じて、深い技術協力およぶビジネス協力を積み重ねてきた。その実績と強固な協業をベースに、今後本格化するエッジ領域でのAIコンピューティング市場の拡大を強力にけん引する。

 今回、第一弾として、クアルコムの最先端IoT向けソリューション「Dragonwing IQー8275」のポテンシャルを最大限に引き出したハイエンドBOX「ITBー5111」を市場投入する。

 ITBー5111は、圧倒的な処理能力と低消費電力を高い次元で両立し、既存システムへの後付け導入を容易にする次世代エッジAI端末。40TOPSの強力なAI性能により、高画質映像の複数同時処理をローカル環境でこなすことができる。クラウドを介さないオンデバイス処理のため、人やモノの動きをリアルタイムで判定し、超高速な応答を実現する。

 スマホ由来のアーキテクチャーにより、ハイパフォーマンスながら圧倒的な低消費電力を実現。設置環境を選ばず、運用コストの削減にも貢献する。次世代通信規格「WiーFi 6E」をはじめ、ギガビットイーサネット(GbE)×2ポート、USB 5Gbpsなどの最新インターフェースを標準装備し、大容量・高速通信に対応する。既存のカメラ環境やネットワーク設備を活かした後付け導入が可能。

 用途は、高いリアルタイム制と信頼性が求められる各種産業分野。具体的には、セキュリティ・防犯での既存監視カメラの高度化、リテール・流通でのセルフレジにおける不正挙動検知や顧客動線分析、スマートファクトリー/ロボティクス関連などを想定する。

 ITBー5111のAI処理性能は、40TOPS。外形寸法は90×125×65mm。