2026.09.07 【コンデンサー特集】ニチコン AIサーバー用で高容量・低ESR化

AIサーバー電源向けに開発した長L形アルミ電解コンデンサー

 ニチコンは、自動車、AI(人工知能)サーバー、IoTデバイス、通信基地局など成長市場向けに、高性能・高信頼性の電子部品開発を進めている。小形化、高容量化、低ESR化、高温度対応などの技術ニーズに応え、各種アルミ電解コンデンサーやフィルムコンデンサーを幅広く展開する。

 AIサーバー電源向けには、450~500V対応の長L形アルミ電解コンデンサーを開発した。サーバーラックの高さ制約に対応し、製品長を伸ばすとともに、高倍率の新陽極はくを採用。スリット、加締、巻回、含浸などの製造技術も高度化し、従来比20%以上の高容量化を実現した。

 AIサーバー向け高性能プロセッシング・ユニットの電源回路では、高出力化と低ノイズ化への要求が高まる。積層形導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサー「KBAシリーズ」は、薄膜素子を積層する構造で高さ2mm以下の低背化を実現。低ESRの4.5mΩと高容量を両立した。

 チップ形アルミニウム電解コンデンサー「UYSシリーズ」は、16~50Vの定格を追加・拡充。63V定格では次世代高容量箔を適用し、さらなる高容量化を図った。

 導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサー「PCAシリーズ」は80V品を拡充。高耐熱性の封止ゴムによる気密性向上や導電性高分子材料、電極箔の最適化で、高容量・高リプル対応を実現した。

 導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサー「GWCシリーズ」は高導電率リードを採用。保証寿命を維持しながら、従来シリーズ比で最大約1.1倍の高リプル化を可能にした。

 フィルムコンデンサーは「EMシリーズ」が広く採用される。IoT機器向けには小形リチウムイオン二次電池「SLBシリーズ」を展開。急速充放電、低温特性、安全性、長寿命を兼ね備え、20C充放電と2万5000回以上の耐久性能を持つ。市場開拓につなげる。