2020.11.17 【調理家電特集】巣ごもり需要で〝ほったらかし家電〟が人気

Wおどり炊きVSX0シリーズ

タッチパネル操作搭載タッチパネル操作搭載

220度の高音スチーム(イメージ)とWおどり炊き、鮮度センシングで一粒一粒しっかりしたご飯を炊き上げる220度の高音スチーム(イメージ)とWおどり炊き、鮮度センシングで一粒一粒しっかりしたご飯を炊き上げる

 調理家電は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、巣ごもり消費の拡大で内食化が進む中、幅広い商品で好調に推移している。調理家電分野では、主力商品として代表的なのがIHジャー炊飯器やオーブンレンジだが、新しい商材では〝ほったらかし家電〟として注目を集める自動調理鍋も人気だ。

 ホームベーカリ、ホットプレート、オーブントースター、グリル鍋、ジューサー・ミキサー、ハンドブレンダなど多彩な商品群が好調に推移している。

 調理家電商品群は、新型コロナウイルス感染が拡大する以前から、消費増税の影響もあって内食ニーズが高まるとともに、共働き世帯の増加で家事負担を軽減する時短・時産を切り口とした商品が注目され、好調な推移を示した商品もあった。

 その後は、新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅の機会が増える中、内食化が加速し、ますます注目されるようになった。

 幅広い調理家電商品群のうち、特にホットプレートは今年注目された商品の一つだろう。家族団らんで楽しく食卓を囲んで食事することで、在宅ストレスを解消し家族とのコミュニケーションを深めることにつながった。

 同様にホームベーカリも、焼き立てのパンを手軽に味わえることから、注目される商品の一つとなっている。自宅待機が長引くほど、ユーザーも使い方をさらに進化させて、うどん生地作りや、パン生地を作ってオリジナルのアレンジパンを作るといった、本格的な使い方をする人も増えたようだ。

 〝ほったらかし家電〟として評価を高める自動調理鍋も、内食ニーズにぴったり応えられる商品として関心は高い。

 炊飯器やオーブンレンジは、もともと普及率の高い商品で、在宅時間が伸びたからといって巣ごもり消費で大きく伸長したわけではないが、高単価の商品が好調に推移しており、今後注目される商品だ。

パナソニックの主力製品  炊飯器「Wおどり炊き」SR-VSX0シリーズ

 パナソニックは、IHジャー炊飯器やスチームオーブンレンジをはじめ、業界トップの幅広い品ぞろえで内食ニーズに応えている。このうち主力商品として提案を強めるのが、スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」SR-VSX0シリーズだ。

〝銀シャリ〟炊き上げる

 おいしさの基本である食感をさらに改善するため、炊き上げ工程を進化させ、強火をより長く維持することで、ハリが約10%アップした〝銀シャリ〟を炊き上げる。

 「Wおどり炊き」シリーズは、独自の「220度高温スチーム」と、「Wおどり炊き」に加えて、圧力センサーによって米の鮮度に合わせて炊き方を自動調整する「鮮度センシング」などを搭載している。

 米の特性や状態を見極めて年中おいしいご飯を提案してきた結果、おいしさへの満足度は高い。VSX0シリーズでは、おいしさを進化させるためにご飯の食感に着目し、昨今のトレンドである「一粒一粒しっかりしたご飯」を実現させた。

 炊き上げ工程で圧力センサーを使用し、正確に沸騰検知をすることで、強火をより長く維持し、炊き上がりのご飯のハリを約10%向上させた。

 炊飯工程における炊き上げは、おいしいご飯を炊き上げるために最も重要な工程で、温度上昇とともにさらに吸水・糊化を促進する。

 強火で加熱し、激しく蒸気が出て沸騰している状態を作ることが理想で、かまど炊きでは釜から吹きこぼしながら強火で加熱することで、米の一粒一粒にしっかり熱を与えている。

 炊飯器では吹きこぼれができないため、圧力センサーを活用し正確に沸騰を検知することで、吹きこぼれない限界のところまで強火で加熱することができ、強火での加熱時間を約25秒長く維持できるようになった。

 Wおどり炊きシリーズ初の「タッチパネル液晶」を採用し、大きな画面で見やすく操作性も向上した。

 今回、銘柄炊き分けが業界最多58種類に増えており、銘柄米炊き分けの操作もかなり向上する。銘柄選択の画面では各銘柄の特徴を表示して、銘柄を選ぶ楽しさを提案する。銘柄の選択をはじめ、予約時間の設定なども簡単にできるようになった。

 「炊き込みごはん」コースを進化させ、炊き上がりのべたつきが低減し一粒一粒ほぐれやすく、味が染み込みやすくなった。

 ラインアップは、炊飯容量が5.5合(1リットル)炊きのSR-VSX100と、1升(1.8リットル)炊きの同VSX180。ホワイトとブラックの本体カラーをそろえる。