2021.03.04 九州大が有機ELデバイスの高輝度・高効率化に成功高速スピン変換で有機発光分子の励起一重項・三重項状態間の熱平衡を実現
九州大学稲盛フロンティア研究センターの安田琢麿教授、相澤直矢特任助教(研究当時、現理化学研究所研究員)らの研究グループは、新たに開発した有機発光材料において、スピン反転を伴う励起一重項状態と励起三重項状態間の可逆的かつ高速な項間交差(*1)により、両励起状態間の熱平衡(*2)が近似的に成立することを見出した。
熱平衡は熱力学の基本概念であり、いかに複雑な分子系であっても熱平衡状態にあれば、その振る舞いを熱力学の法則から予測... (つづく)
続きは無料会員登録することで
ご覧いただけます。