2021.07.16 【電子部品技術総合特集】若手技術者に聞くトーキンMSA事業本部 センサ・アクチュエータ製品技術部 森賢史

森氏

使いやすい付加価値製品を作る

 私の現在の業務は、電流センサーの開発および設計です。携わっている製品の用途は、電気自動車への充電時に漏電を検出するための電流センサーです。

 直流・交流の漏電を非接触で検出し、閾値判定した結果を出力する機能を持っています。

 特に直流6mAの微小な電流を検出することが可能で、専用ICのワンチップと周辺CR部品で構成し、閾値の判定処理にはデジタルフィルターを使用しているという特徴を有しています。

 私の得意分野は電気・電子・情報で、特にデジタル信号処理を専攻してきました。この知識と経験は、現在の業務でも多く生かすことができていると考えています。

 今後も電流センサーは車載をはじめ多くの用途があると思います。高感度・低オフセット・高耐ノイズ性を持つ電流センサーを開発し、さらに使いやすい付加価値のある製品を作っていきたいと考えています。