2021.10.29 ヨガにもデジタルの波TISが心身をほぐす実証実験

実証実験に参加するインストラクター。オンライン経由でヨガの指導を行う

 心と身体をほぐすヨガにも、デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)の波が押し寄せてきた。ITサービス大手のTISが、健康経営に熱心な企業と「ヨガDX(仮称)」と名付けた実証実験を始めた。

 新型コロナウイルス禍を機にテレワークや在宅時間が増える中、運動不足や精神的な不調に悩む人が増加している。そうした課題の解決を支援しようと実施するのが今回の実験で、技術者派遣事業のアルプス技研(横浜市西区)と連携して進める。

 ヨガをめぐっては、生徒のニーズやクラスの目的が多様化。ポーズの流れと順番を意味する「シークエンス」を適切に考案するヨガインストラクターには、高いスキルや発想力などが求められているという。

実証実験に参加するインストラクター

 実験では、ITを活用して短時間で効率よく最適なシークエンスをデザインするソリューションなどを用意。その機能をインストラクターが生かしてシークエンスを設計する。 

 続けて、デザインしたシークエンスを基にオンライン経由でアルプス技研の社員向けにレッスンを開き、動画コンテンツを提供するという流れだ。

 さらに実験の参加企業を募り、2022年度以降の本格展開を目指す。DXを健康寿命の延伸につなげる新たな試みとして注目を集めそうだ。