2021.11.17 タモリも「欲しい」といったVR機など紹介放送や通信の最前線 「Inter BEE」千葉で開幕
没入型のVRディスプレー
日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE」が17日、千葉市美浜区の幕張メッセで開幕した。今年で57回目。NHKや民放、パナソニック、ソニー、NTTグループといった、放送や通信関係の多くの有力企業・団体が出展。最新の技術や機材を紹介する。DX時代のメディア産業の新たなユーザエクスペリエンスを提示する場として、コンテンツを中核に位置づけ、コンテンツを「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」を網羅した、メディア総合イベント。約500社・団体が参加、リアルとオンラインのハイブリッドで開催され、一般の人も入場できる。主催は電子情報技術産業協会(JEITA)、19日まで。
放送・通信関連のメーカーが、最新の機材やソリューションを披露するのはもちろんのこと、ブースにはさまざまな体験コーナーもある。中でも、時節がら、防災関連の展示や、VR・AR関連も多数。オフロードの悪路を走行するレースを体感できるような展示(NTTドコモ)も注目を集めていた。
中でも、トラム(路面電車)に揺られている気分を味わえる没入型のVRディスプレーは、ふだんはNHK放送技術研究所にある実機。視界の約180度を覆うフレキシブルディスプレーと、映像や音に合わせて振動する椅子を組み合わせたもの。高い没入感を体感でき、欧州のトラムの運転席で撮影した超高精細映像が使われ、運転士の気分になれる。タレントのタモリさんも番組で体験し、「うちに欲しいと言っておられました(笑)」(担当者)。
ほかにも、「なめると味の伝わるテレビ」(明治大)、「会話がすぐ字幕に表示される透明ディスプレー」(つくば大)といった、次世代につながるとがった研究・コンテンツを紹介するコーナーも。
(18日、19日付の電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します。)