2022.07.25 各地量販店 省エネ性能と快適性を訴求電気代値上げで省エネ家電の関心高まる

夏の省エネ家電が並ぶ店内(東京都千代田区のヨドバシカメラマルチメディアAkiba)

 盛夏を迎え、気温の上昇が続くが、消費者にとっては電力料金値上げの負担と供給の逼迫(ひっぱく)が懸念され、省エネ家電への需要と関心がより高まっている。

 ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京都千代田区)は省エネ性能を接客の〝入り口〟にすることで、フラッグシップ機の売り上げにつなげている。

 電気料金の値上げを意識し、節電機能を求める来店客が増えたという。同店副店長は「省エネ商品の中から購入機種を選ぼうと考えるお客さまが多い」と話す。多くの商品の中から、最初に省エネ性能の高い商品に絞り込む。省エネ性が高いものはフラッグシップ機に多く、高付加価値商品の売り上げを伸ばしている。

 上新電機日本橋店(大阪市浪速区)は、節電タイプのエアコンが人気を集めている。同店主任は、今夏のエアコンの売れ行きを「台数はほぼ前年並みだが購入単価が上がったことで、売り上げが大幅に前年を超えた」と説明する。

 コジマ×ビックカメラ熱田店(名古屋市熱田区)では、省エネ性能の高いエアコンにサーキュレーターの同時使用も提案。風を遠くに送りたい場合は手動で風向きを変えられるシンプルなタイプを。広い部屋や隅々まで風を循環させたい場合などは自動で上下左右に首振りできるものを提案している。
(26日付電波新聞・電波新聞デジタルで詳報します)