2022.11.16 【高専制度創設60周年特集】コンテストも高専の魅力 多彩なテーマで取り組む
2021年のロボコン全国大会の様子
高専といえば、さまざまなコンテストを行っていることも大きな特徴だ。ロボットコンテストやプログラミングコンテストなど、多彩なテーマで取り組むもので、高専生の発想力や理解力、社会適応力などの底上げにつながっている。高専制度60周年を迎えてコンテストの開催も特別仕様になり、各大会で力が入っているという。
国立高等専門学校機構の谷口功理事長は、高専の特徴の一つに「コンテストがある」と言い切る。チームで取り組むコンテストには、チームメートとのコミュニケーションが不可欠だ。そのためコミュニケーション力が付いてくる上、大会出場に向けて設けられる期限に対しての意識も重要になる。モノづくりが必要となるコンテストでは、限られた予算で材料調達もしなければならない。
もちろん授業で習わない知識を学ぶ必要も出てくる。谷口理事長は「これらは社会で必要な素養ばかりで、自然と身に付けることができている」と話す。こうしたコンテストに出場している学生は自信を持てるようにもなるのだそうだ。
有名なコンテストの一つに、今年35年目を迎えた「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(ロボコン)」がある。また、IT領域では今年で33回目の「プログラミングコンテスト(プロコン)」がある。さらに、これらに次ぐ第三のコンテスト「デザインコンペティション(デザコン)」も白熱している。
ほかにも、英語表現力の向上などを目指す「英語プレゼンテーションコンテスト」、今年が初開催の、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした「高専GIRLS SDGs×Technology Contest」などが開かれている。
高専のコンテストから目が離せない。