住友電気工業は10月末、メキシコに高機能電線・配線材の製造会社を設立すると発表した。自動車向けリチウムイオン電池(LiB)用のタブリードや、高機能／高耐熱電線を手掛ける。北米では海外勢を含め、自動車や車載電池など関連の投資が相次いでおり、旺盛な需要に対応する構え。資本金は3340万ドル(約50億円、来年6月予定)。2025年末で従業員約300人を見込む。同年6月の稼働開始を予定している。

　製造会社「Judd Wire Mexico」(JMEX、登記中)は同国中部のアグアスカリエンテス州に立地する。同州政府開発局による投資案件公表セレモニーが9月、同州政府庁舎で開かれ、JMEXの設立や事業内容についても発表された。

　セレモニーでは、「300人の雇用が生まれることを大変喜ばしく思う。選定理由である、治安が良いという点は、今後もさらなる改善を重ねていく」(知事)、「州政府のジョブフェアなどを通じて採用をサポートする」(州局長)など歓迎のの言葉も寄せられた。

　(1日の電波新聞／電波新聞デジタルで詳報予定です)