2024.01.05 【九州・山口版】年頭所感 九州総合通信局 塩崎充博局長
塩崎 局長
デジタルで創る九州に
五つの重点施策に全力投球
九州総合通信局は、次の五つの重点施策に取り組んでいる。
「デジタル田園都市国家構想の実現に向けた取り組みの推進」では、地域ニーズに即したデジタル基盤整備を進めるほか、過疎地域や離島などでの光ファイバー整備や電気通信事業者による5Gサービスエリアの拡大などを支援するとともに、ケーブルテレビネットワークの光化支援などにより耐災害性の強化を図る。さらに、自治体のスマートシティー構想の推進を引き続き支援する。
「デジタル技術を活用した豊かな地方の創生」では、自治体のDXの取り組み状況を踏まえ、地域情報化アドバイザーを派遣し、地域のデジタル活用の推進を支援するとともに、デジタル利用で誰一人取り残されないようにするため、高齢者向けの講習会の開催などに取り組む。
また、大学や企業の若手研究者の研究開発を支援するほか、高専生のワイヤレス技術のコンテストの開催など、デジタル人材の発掘・育成・支援に取り組む。さらに、大学、企業、他省庁や自治体との連携を推進し、デジタル技術を活用した地域課題解決の取り組みを支援する。
「電波利用やサイバー空間における安心・安全の確保」では、サイバーセキュリティーに関するセミナーや演習を開催して、自治体や企業の意識や対応レベルの向上を図るほか、生徒、保護者・教職員などに向けた情報モラル教育の講座等を開催し、青少年の情報リテラシーの向上を図る。
海上で安全な航行を確保するため、船舶自動識別装置(AIS)などの普及を促進するとともに、良好な電波利用環境の確保に向けて不法無線局などの電波監視を強化する。
「放送の良好な受信環境確保に向けた取り組み」では、九州北部地域での外国波による受信障害の解消に向けて取り組む。
「多発する自然災害への防災・減災の取り組み」では、集中豪雨や南海トラフなどの災害に備え、情報伝達手段の多様化・多重化・高度化を推進するほか、平時から関係機関との連携強化を図り、災害発生時には通信の円滑な確保を行うとともに、移動通信機器や移動電源車などの貸与により支援する。
九州総合通信局では「デジタルで創る世界に開かれた九州」を目指して、取り組みを進めていく。