2020.04.21 【電源用部品/EMCノイズ対策部品特集】日本ケミコン ねじ端子形アルミ電解コン「RWJシリーズ」

ねじ端子形アルミ電解コンデンサ「RWJシリーズ」

 日本ケミコンは、電源機器の小型・高効率・高機能化をサポートする新製品をそろえている。大形アルミ電解コンデンサでは、産機インバータ用途にねじ端子形「RWJシリーズ」を開発した。

単位静電容量当たりのリプル耐性を従来品比1.4倍に高めており、容量過剰なシステム設計を回避することで機器の小型化やコストダウンに寄与する。85度2000時間保証、定格電圧範囲350-450V。

 デジタル家電や汎用電源の入力一次側平滑用には、リード形アルミ電解コンデンサ「KXNシリーズ」を開発。機器の小型化に貢献する製品で、従来品比20%以上、最大46%の大容量化を図った。耐久性105度1万-1万2000時間、定格電圧は420-450Vをカバーする。

 導電性高分子ハイブリッドアルミ電解コンデンサには、量産モデルの最高電圧となる80Vの高耐圧品を追加した。既存のチップ形「HXDシリーズ」とリード形「HSDシリーズ」にそれぞれラインアップ。105度5000時間保証で、チップ形の製品サイズはφ10×10ミリメートル、リード形はφ10×12.5ミリメートル。サーバーの48V電源などに最適だ。

 一方、車載機器や産業機器に提案する大容量積層セラミックコンデンサでは、金属キャップ形として業界で初めての150度対応品「KVJシリーズ」を商品化した。

 基板のたわみに強く、素子のスタックによる大容量対応が可能な金属キャップ形の特性を生かしつつ、耐熱性を150度に高めたことで、自動車のエンジンルーム内や排ガス系統に隣接する機器、産業機器分野ではボイラー設備、ガス燃焼設備などにも用途が広がる。AEC-Q200に準拠する。

 このほか、電気二重層キャパシタ「DLCAP」においては、リード形高出力タイプの「DKAシリーズ」が好評だ。

 自動車の自動ドアロック解除やeCall、Xバイワイヤなどのバックアップ電源、産機では小型アクチュエータ用電源などに推奨している。コンバータ内蔵モジュール製作もサポートする。