2024.03.21 NEC、4月から全社員に「ジョブ型」導入 新卒採用は前年比20人増の700人

NECの新卒採用計画の推移

キャリア採用計画の推移キャリア採用計画の推移

 NECは21日、個々の社員の能力や成果に基づいて評価・報酬を行う「ジョブ型」の人材管理を、4月から全社員に導入すると発表した。グローバルでの競争力強化が狙い。2025年度の新卒採用は前年度比20人増の700人の計画も示した。  

 同社は、25年度を最終年度する中期経営計画で、報酬体系の見直しやデジタル人材の強化に加え、ジョブ型人材マネジメントに向けた変革を進めている。23年4月には統括部長以上の幹部を対象にジョブ型を先行実施している。

 24年春季労使交渉では労働組合の賃金水準改善要求に対し満額で回答。大卒初任給は要求を上回る過去最高の約7.2%増の月額28万円に引き上げた。

 新卒採用では、24年度から内定時に配属部門と職種が確定する「部門×職種別採用」(技術・研究開発部門など)と、内定時に職種が確定する「部門フリー採用」(営業職など)のジョブマッチング採用を導入。25年度の新卒採用では7割を「部門×職種別採用」で行うという。また、24年度のキャリア採用は同40人減の600人を計画している。